“ものづくり”のソニーが使命感で手掛けた「人工呼吸器」

公開日: 更新日:

リスクが測れない中での社会貢献

 開始直後は2週間ほど遅れが出たが、1カ月過ぎには完成品が次々と工場に並んでいった。それを見て、ようやく手応えを感じたという。アコマとタッグを組んだことで、新たな発見もあった。

「アコマは医療機器分野で最も高い管理レベルが要求される人工呼吸器の製造において、リスクを厳格に管理しながらも、割り切れるところは思い切って割り切っていた。その結果、コストをかけない体制づくりができていた。過剰にルールを設けていた我々にとっては、それがヒントになった」(玉村和之氏)

 浅島史郎氏も同じ思いだった。

「ソニーはアコマから医療ビジネスを、アコマはソニーのものづくりに対する考え方を学ぶことができた。リスクが測れないことから、普通の事業だったらおそらくできなかったこのプロジェクトをやらせてくれた会社に感謝しています。携わった社員は皆、誇りを持って仕事ができた」

 昨年9月、受注分すべてを納品し、いったん、人工呼吸器の製造は終了した。今後は今回のプロジェクトで培った技術や知識を、医療機器の生産や別のビジネスに応用することを考えている。

(取材・文=滝口豊/日刊ゲンダイ)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    紗栄子は魔性の女…17歳アーティストYOSHIを骨抜きにした

  2. 2

    NHK「おちょやん」が不人気 話題にもならないのはなぜか

  3. 3

    三田寛子が不倫を繰り返す夫・中村芝翫と離婚しない理由

  4. 4

    明日海りお「おちょやん」で再出演はナシ…宝塚ファン悲鳴

  5. 5

    小室ママ雲隠れ…眞子さま"代理解決"を急ぐ秋篠宮家の事情

  6. 6

    国内で初「健康な20代男性」無念のコロナ死…入院できず

  7. 7

    「おかえりモネ」清原果耶にかかる重圧…前作大苦戦の連鎖

  8. 8

    五輪開会式までに「国内コロナ死者累計2万人」の驚愕試算

  9. 9

    インド変異株拡大へ秒読み…連絡つかない入国者は1日300人

  10. 10

    高橋洋一氏“さざ波”で炎上 エリートほど不用意発言のワケ

もっと見る