オマーン沖タンカー攻撃で世界が注目する「カミカゼ・ドローン・アタック」

公開日: 更新日:

(現代イスラム研究センター理事長・宮田律)

 7月29日、日本企業が所有し、イスラエル系企業が運航するタンカーが中東オマーン沖でドローンによる攻撃を受け、英国人とルーマニア人の乗組員が死亡する事件が発生した。イスラエル、また米国、英国も「イランの犯行」と断定し、自爆型ドローン、いわゆる「カミカゼ・ドローン」が使用されたという見方を示した。米国や英国の姿勢は8月5日に発足するイラン・ライシ政権に核合意交渉に関して圧力をかけ、けん制するねらいがあるに違いない。

「カミカゼ・ドローン・アタック(攻撃)」は旧日本軍の神風特攻隊の連想から名付けられたネーミングだが、現在、「Kamikaze Drone」という言葉は国際的に使われている。注目されるようになったのは、昨年9月から11月まで行われた中近東アゼルバイジャンとアルメニアの間のナゴルノ・カラバフ紛争で実戦使用され、アゼルバイジャンに軍事的優位をもたらしたことを契機とする。アゼルバイジャンはイスラエルの「ハロップ」という自爆型ドローンを投入し、それが「カミカゼ・ドローン」とも呼ばれるようになった。従来のように、ドローンがミサイルを発射するのではなくて、ドローン自体がミサイルとなって標的に突っ込み、標的を破壊するというものだ。「ハロップ」はイスラエル国営のIAI(Israel Aerospace Industries)社が開発したもので、弾頭にはおよそ15キロの爆薬が搭載され、最大6時間飛行することが可能で、カメラで標的を観察し、敵のレーダーや装甲車、トラックなどを一気に破壊できる能力をもつ。

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