塩野義製薬が年内の“早期承認”目指す「飲むタイプのコロナ治療薬」は米ファイザーに先行するか
東京都の新型コロナウイルスの対応が「制御不能な状態」に陥り、「もはや自分の身は自分で守る行動が必要」だという。
河野太郎行政改革相は、8月10日までに総接種回数は1億回を超えたと発言。菅義偉首相は8月下旬までにすべての国民の4割超が2回目の接種を終えることが目標と述べている。
しかし、感染拡大は一向に収まる気配がない。都内の1日の感染者は1万人超えも予想され、ついに都内の自宅療養者は2万人を超えるなど(8月16日現在)医療提供体制は逼迫度を増している。政府は緊急事態宣言を9月12日まで延長し、対象地域を13都府県に拡大させたが、他には打つ手がない状態にまで追い込まれてきている。
こうしたなか現場の医療関係者や国民に希望を持たせてくれるのが、大手製薬会社の塩野義製薬が年内の「早期承認」を目指し開発を進める飲み薬タイプの新型コロナウイルス治療薬だ。ワクチンの開発では出遅れ、海外勢に後れを取ったが、飲み薬タイプの治療薬が実用化されれば国内はもとより世界最速の治療薬となる。