トリゼンHD 河津善博社長<3>養鶏場は1つに絞り、飲食店を38店舗に拡大 鶏糞の肥料化も

公開日: 更新日:

 代表に就任した河津氏がまず手掛けたのが、自社の養鶏場の見直しだ。当時、5つの養鶏場を運営していたが、実はずっと赤字だった。河津氏は1カ所だけを残し、他は手放すことを決断する。

「鶏を仕入れる手段として養鶏場をつくりましたが、生き物なので管理に大変手間がかかり、当社の規模では細部までケアが行き届かなかった。そこで高い技術を持つ養鶏農家に任せた方が効率的だと、契約農家に餌や飼育法を渡して生産する方法に切り替えていったのです。残した直営養鶏場には最新設備を投じ、徹底した管理のもとで育てています。その結果、以前より良質な鶏肉が生産できるようになりました」

 また、水炊きだけにとどまらず、居酒屋や鶏ソバ専門店など華味鳥を生かした飲食店も積極的に出店。中国など海外にも進出を果たしている。

「現在は38店舗ほど展開しています。でも、これも失敗ばかりでこの数以上に撤退しているんです。それでも出店をやめないのは華味鳥を知ってほしいから。直接味わってもらうことで、スーパーに並ぶ商品も手に取ってくれると思うんですよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    「高市早苗首相」誕生睨み復権狙い…旧安倍派幹部“オレがオレが”の露出増で主導権争いの醜悪

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  1. 6

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  2. 7

    パナソニックHDが1万人削減へ…営業利益18%増4265億円の黒字でもリストラ急ぐ理由

  3. 8

    ドジャース大谷翔平が3年連続本塁打王と引き換えに更新しそうな「自己ワースト記録」

  4. 9

    デマと誹謗中傷で混乱続く兵庫県政…記者が斎藤元彦県知事に「職員、県議が萎縮」と異例の訴え

  5. 10

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず