進むタクシーの公共交通化…KDDIが「ちょい乗り」サービスを発表
高齢化が進み共働き世代が増える社会状況の変化に合わせ、タクシーを利用した移動手段が大きく変わってきた。
KDDIの高橋誠社長は昨年12月22日の記者発表会で「2キロくらいの生活圏内で、乗り放題の新たな『ちょい乗り』サービスをお届けしたい」と語った。タクシーの「ちょい乗り」は、短距離のエリア内で定額乗り放題のサービスだ。
KDDIは高速バスを運行するWILLER(本社・大阪市)との合弁会社「Community Mobility㈱」を設立。生活圏の2キロ程度のサービスエリア内なら、月額5000円で1カ月乗り放題のサービスを今後22地域で提供するというものだ。
「ちょい乗り」ではすでに都内で初乗り料金410円(約1.2キロ)のタクシーが運行、近所の買い物に利用する主婦やサラリーマンの短距離移動に便利な移動手段となっている。
WILLERは乗用車の定額移動サービス「mobi」を昨年6月に京都府京丹後市をはじめ東京都渋谷区、名古屋市千種区の3カ所で展開している。同社の担当者が語る。