杉村富生
著者のコラム一覧
杉村富生経済評論家

1949年熊本県生まれ。明治大学法学部卒業。軽妙な語り口と、分かりやすい経済・株価分析などに定評がある。ラジオNIKKEI「ザ・マネー」にレギュラー出演。著書は「これから10年 株で『1億』つくる!」(すばる舎)、「株長者が絶対にハズさない『売り』『買い』サインはこれだ!」(ビジネス社)など多数。

日本株に出遅れ修正の動きが強まる 自動車部品に再評価の兆し

公開日: 更新日:

 割安株投資は難しいし、プロの投資家は「成長性に欠ける」と嫌う。日本市場がそうだが、割安なのにはそれなりの理由がある。

 PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)についてみると、日経平均株価(1株利益は2086円、1株純資産は2万2850円)のPERは14倍台前後、PBRは1.26倍にすぎない。

 ちなみに、世界平均(MSCIベース)はPERが18.3倍、PBRが3.26倍に評価されている。

 NY市場(S&P500ベース)はもっとすごい。PERは21.6倍、PBRは5.23倍だ。仮に、日経平均株価が世界平均並みの水準に買われると、PERでは3万8000円がらみ、PBRでは7万4000円前後になる。

 確かに、日本株は出遅れている。中期的には出遅れ修正と再評価の動きが強まるだろう。

 ただ、そのためには肝心なネガティブ要因(政治リスク)の解消に加え、買い手不在(需給、人気)の状況の改善が不可欠である。それに、日本市場にはPER6~9倍の極端な割安セクターが存在する。

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