日本株に出遅れ修正の動きが強まる 自動車部品に再評価の兆し
割安株投資は難しいし、プロの投資家は「成長性に欠ける」と嫌う。日本市場がそうだが、割安なのにはそれなりの理由がある。
PER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)についてみると、日経平均株価(1株利益は2086円、1株純資産は2万2850円)のPERは14倍台前後、PBRは1.26倍にすぎない。
ちなみに、世界平均(MSCIベース)はPERが18.3倍、PBRが3.26倍に評価されている。
NY市場(S&P500ベース)はもっとすごい。PERは21.6倍、PBRは5.23倍だ。仮に、日経平均株価が世界平均並みの水準に買われると、PERでは3万8000円がらみ、PBRでは7万4000円前後になる。
確かに、日本株は出遅れている。中期的には出遅れ修正と再評価の動きが強まるだろう。
ただ、そのためには肝心なネガティブ要因(政治リスク)の解消に加え、買い手不在(需給、人気)の状況の改善が不可欠である。それに、日本市場にはPER6~9倍の極端な割安セクターが存在する。