ロシア兵の奪還目指すプーチン政権の“価値観”…人命軽視も、捕虜は別扱い

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「一人の生命は地球より重い」と言ったのは、1977年のダッカ日航機ハイジャック事件で、人質解放のため犯人グループの要求に応じた福田赳夫元首相。ロシアの価値観は、その正反対ではないかとも思える。ウクライナ侵攻で、おびただしい数の自軍の将兵を死なせ、無差別砲撃で隣国の民間人を巻き込んだことなど、プーチン大統領は意に介さないかのようだった。

■同情から停戦交渉も

 開戦から半年で、ロシア軍の死者数は1万5000人とも2万人とも伝えられる。国家の前に、何と人命の軽いことか。ところが、同じ戦争でも、双方にとって人命が価値や意味を持ち、重くなる瞬間がある。兵士が捕虜になるケースだ。

 ロシア兵を粗末に扱っていた指導部が、捕虜となった途端に解放のすべを考え始める。「仲間は見捨てない」という戦時スローガンは、この意味において真実と言える。

 ウクライナが「戦争犯罪」を追及しても、プーチンに興味があるのはロシア兵を奪還すること。後は欠席裁判だろうと非難だろうと、無視を決め込めばいい。では、どうやって取り戻すか。正攻法は「捕虜交換」。敵兵を捕らえる必要がある。

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