パナソニック元社長お別れ会の「脱・政治臭」は“パナらしさ”なのか
財界通(以下=財) パナソニックで社長と会長を務めた故・中村邦夫氏のお別れ会が、17日に大阪市で開かれたが、参列した関西の財界通が気になることを言っていた。
官界通(同=官) 中村氏といえば、デジタル社会を築くICT(情報通信技術)の展開で遅れて業績が低下した松下電器産業(現・パナソニック)を、事業の「例外なき見直し」でV字回復させた名経営者だ。その人をしのぶ会で、何かあったのか?
財 いや、何かあったというより、なかったことが印象的だったらしい。それは「政治臭」だ。
政界通(同=政) どういうことだ?
財 関西にはもともと反権力の空気が強く、財界人にも政界と距離を置く人が多い。パナの創業者の松下幸之助氏も、そうだった。そのせいなのか、先日のお別れ会で政治家の姿をみかけなかったらしい。
政 4月の統一地方選で大阪は知事選と市長選があるのに、政治家が来ないのは妙だ。