スシロー“ペロペロ騒動”で損害賠償6700万円提訴も…迷惑動画の一罰百戒にはならないワケ
スシローの運営会社が岐阜県の少年に約6700万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴と8日に報じられるや、すぐさま《スシロー》や《スシロー迷惑動画》がツイッターのトレンド入り。ニュースサイトのコメントランキングもトップになるなど、世間の関心の高さを裏づけた。
少年は1月、岐阜市のスシロー店舗内で卓上の醤油ボトルの注ぎ口をなめるなどし、その動画がSNSで拡散。ネット上は少年を非難する声で大炎上となり、親会社の株価も下落と大騒ぎになったのは、ご存じの通りだ。一方、少年側は、5月に大阪地裁へ提出した答弁書で請求棄却を求め、争う姿勢を示しているという。
「ネット上の意見を見る限り、大半がスシロー側に好意的です。6700万円という金額についても《むしろ良心的》《もっと多くてもいい》なんて書き込みが目立つ。少年側を擁護する声はほとんどない。《さすがに反省するだろう》《一罰百戒》《もっと報じて迷惑動画がなくなればいい》なんて感じの“押せ押せムード”ですね」(ビジネス誌記者)
確かに今回の迷惑動画をめぐっては、スシローの全国の店舗で客が大幅に減少。スシロー以外の回転ずしチェーンにも悪影響が出たとされる。株価下落で1日で160億円以上の経済的な価値が失われたとも。それで6700万円なら「良心的」と言えるかもしれないが、一般家庭にとっては、右から左で払える額じゃない。「一罰百戒」を狙うには十分な額で、これで迷惑行為を動画に撮ろうなんて連中が減ることを期待したいところだが……。