デロンギ・ジャパン 杉本敦男社長(1)就任時は右肩下がりの状態…社員が抱えていた問題点

公開日: 更新日:

 当時、すでに日本の電化製品はリモコン付きのデジタル制御が一般的になっていたが、デロンギのオイルヒーターはアナログのままだった。

 杉本は本社と電話会議をし、デジタル化を訴えたが、らちが明かない。すぐにイタリアに飛んだ。

「スペックの合わない商品を、『売れ』と言われても無理な話ですから」

 しかし、「世界では十分売れている。デジタル化したら、イタリアニティが損なわれる」と突っぱねられた。

 杉本はそれでも諦めず、開発担当者に日本に来てもらうように説得する。

 担当者は来日して初めて、日本人がいかにリモコンを使う生活に慣れているかを実感したのだった。

 今では、デジタル制御のオイルヒーターは世界中で使われるようになっているという。

 イタリアニティとはどういうものか。ひと目で分かりやすいのが電気ケトルだ。洗練されたデザインと独特の色みによって、日本のメーカーには真似できないエレガントさを兼ね備えている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到