アルツハイマー新薬レカネマブが販売開始 高価格だけどエーザイが「それでも不満」の背景
アルツハイマー病新薬の国内販売が20日から始まった。「レカネマブ」(製品名レケンビ)だ。エーザイと米バイオジェンが共同開発したもので、脳内に蓄積されたアルツハイマー病の原因物質とされる「アミロイドβ」を取り除くよう設計されたバイオ医薬品だ。
レカネマブが発売されるのは、一足早く承認された米国に次いで世界2カ国目。エーザイでは欧州や中国など12の国と地域でも承認申請を準備中で、早期の普及を目指す。
驚くのは価格だ。中央社会保険医療協議会(厚生労働相の諮問機関)が保険適用に当たって承認した薬価(公定価格)は、体重50キロの患者の場合で年間298万円。ハイブリッド車仕様のトヨタ「カローラ」がほぼ買える値段だ。
レカネマブは体重によって投与量が変わる。体重1キロ当たり10ミリグラムを2週間に1回、約1時間かけて点滴で投与する。中医協では今回、製造コストや臨床試験の経費などから200ミリグラム入り1瓶を4万5777円、500ミリグラム入りを11万4443円と査定。これをもとにすると298万円になるという。
■関連記事
-
語り部の経営者たち キッズスター 平田全広社長(6)幼い息子の行動を観察して思いついた職業疑似体験アプリ「ごっこランド」
-
人生100年時代の歩き方 価格急騰、強い過熱感でも「金」は買いか? 投資歴30年超のコンサルが唱える「リスクヘッジで買う方法」とは
-
「50年ロングセラー」の秘訣 スナックサンド(フジパン)「こっちじゃない」と自虐CMで反撃…元祖をアピールしてシェア急回復
-
新NISAで買っていい?企業診断 AI領域のハード・ソフトを開発・販売する「ジーデップ・アドバンス」はエヌビディアと親密
-
語り部の経営者たち キッズスター 平田全広社長(5)世界旅行を終えてサイバーエージェントに入社 アメブロと藤田晋社長の存在
-
語り部の経営者たち キッズスター 平田全広社長(4)バックパッカーとして欧州から南米へ…“田舎もんでもなんとかなる”の自信
-
「50年ロングセラー」の秘訣 黒ひげ危機一発(タカラトミー)飛び出したら勝ち?それとも負け? 人気キャラとのコラボ商品も


















