裏金疑惑は底ナシ、特捜部は塩谷立座長を“突破口”に大物議員狙い…安倍派幹部は戦々恐々

公開日: 更新日:

 特捜はどこまで切り込むのか──。

 自民党の安倍派が政治資金パーティー収入を裏金化していた事件で、東京地検特捜部が24日までに安倍派幹部4人に任意で事情聴取していたことがわかった。収支報告書の不記載・虚偽記載の時効にかからない2019年9月から21年10月まで安倍派の事務総長を務めた松野前官房長官と、現事務総長の高木前国対委員長、それに世耕前参院幹事長と塩谷座長の4人だ。

 安倍派では5年間で5億円超の裏金がつくられた疑いがある。安倍派事務所の強制捜査に続き、幹部の任意聴取と、捜査は進展している。地検特捜部はどこまで捜査を拡大させるつもりなのか。大物の立件を視野に入れているのか。

「特捜は裏金づくりの実務を行っていた、事務方の会計責任者を立件する方針は固めています。ただ、大山鳴動して事務職員の立件だけというわけにはいかないでしょう。立件が難しいとされる幹部の共謀を立証したい。どうしても欲しいのが事情を熟知する幹部の証言です。捜査の突破口は塩谷座長ではないか、とも囁かれています」(司法関係者)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • トピックスのアクセスランキング

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  4. 4

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    「プーチン心停止で影武者代行」情報…訪中大失敗のストレス、ロ国内に広がる大統領5選は無理の空気

  2. 7

    ホタテ漁で栄華を極めた北海道猿払村は中国への輸出停止でどうなった?漁師はメディアに“警戒モード”

  3. 8

    日産本社ビルを970億円で事実上買収…台湾系自動車部品メーカー「敏実集団」の狙い

  4. 9

    飛び交う玉木雄一郎代表「12月辞任説」…国民民主党ついに倫理委員会で“グラドル不倫”調査

  5. 10

    防衛網は大丈夫か? 危惧される日本のデジタル脆弱性…競争力ランクは中国、韓国より下位

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?