2023年の企業の個人情報漏洩・紛失は過去最多4090万人 ランサムウエア被害多発、従業員による持ち出し→流出も

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 東京商工リサーチのまとめによると、2023年に上場企業とその子会社が公表した個人情報の漏洩や紛失事故の件数は前年比6.0%増の175件。

 漏洩した個人情報は前年の約7倍の4090万8718人分に上り、いずれも12年に調査を始めてから過去最多を更新した。

 情報漏洩の最大の原因は「ウイルス感染・不正アクセス」の93件で、中でもファイルなどを勝手に暗号化し、身代金の要求に使われる「ランサムウエア」による被害が多かった。また従業員が不正に大量の個人情報を持ち出し、第三者に流出させる事例が多く見られた。

 具体的な事例としては、NTT西日本の子会社の元派遣社員が928万人分の個人情報を持ち出したり、中古車販売大手「ガリバー」の運営会社のサーバーがランサムウエアに感染し、顧客の個人情報などおよそ240万件が流出したりするなど、100万人以上が漏洩したケースが8件あった。

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