著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

オイシックス・ラ・大地(下)「シダックスを子会社」の次は?

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスの感染が広がり、定期宅配サービス、ミールキットの需要が爆発的に伸びた。会員数は48万人を突破(23年12月末)、コロナ前(21万人)の2.2倍に急伸した。

 オイシックスは“コロナの勝ち組”の代表銘柄と呼ばれるようになった。

 24年3月期の連結決算は、売上高は前期比28%増の1470億円、営業利益は26%増の42億円、純利益は94%増の35億円を見込む。子会社にしたシダックスの業績が次の期からオンされる。

 高島の行く手に“物言う株主”が待っていた。英資産運用会社、ベイリー・ギフォード・アンド・カンパニーが9.30%を保有する大株主として登場。香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントはシダックス株式の9.74%を保有しており、高値での買い取りを要求してくるのは目に見えている。

 外国の荒手とどう向き合うのか。ベンチャー起業家、高島宏平が本物の経営者かどうかが問われている。

 このヤマを乗り越えれば、さらに大きくなれそうだ。 =敬称略

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