著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

オイシックス・ラ・大地(下)「シダックスを子会社」の次は?

公開日: 更新日:

■自然派食品宅配業界の最大手に

 17年10月、有機野菜栽培のパイオニア、大地を守る会と経営統合。18年2月、NTTドコモの完全子会社の有機・低農薬野菜販売、らでぃっしゅぼーやを傘下に入れ、商号をオイシックス・ラ・大地に変更。自然派食品宅配業界の最大手にのし上がった。

 給食事業を展開するシダックス(東証スタンダード上場)を子会社にし、業容の幅を広げた。シダックスは、志太勤取締役最高顧問が1959年に富士フイルムの食堂を受託して創業した。19年、投資ファンド、ユニゾン・キャピタルの出資を仰ぎ経営再建の途上にあった。

 22年、オイシックスがユニゾンの持ち分をTOB(株式公開買い付け)で買い取り、28%を保有する筆頭株主となった。

 23年11月、志太勤が代表取締役を務める志太ホールディングス(HD)がTOBを実施。

 このTOBにオイシックスも応募し、TOBは成立した。24年1月、オイシックスは志太HDの第三者割当増資を141億円で引き受け、合計でシダックスに66%出資するかたちとなり、実質的にシダックスを子会社にした。シダックスは3月末に上場廃止となった。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも