新浪剛史カラーで「明るい経済同友会」復活も…経済政策の提言は?

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 肝心な経済政策や産業政策で同友会らしい5年後、10年後の日本の姿を描く具体的な提言が出てこない点か?

 そうだ。人口減や「ものづくり」の国際競争力の後退など、日本経済は大きな課題の解決を迫られている。貿易、資本、金融の自由化といった経済の強靱さが求められる課題を克服しグローバル化を果たした20世紀後半と比べても厳しい状況だ。同友会の斬新で大胆な提言が期待される。

 新浪氏は、政府が経済政策の在り方を決める経済財政諮問会議の民間委員を、もう10年やっている。日本経済の課題はそこで主張しているから「提言はしている」と思っているのかな?

 そうかもしれない。でも、諮問会議は翌年の政府予算の姿は示すが、5年先、10年先の課題にまで及ばない。その提言は、やはり同友会の役割だ。

■問われる2年目

 というより、それが出なければ同友会の存在意義はない。副代表幹事には論客もいる。1人で背負わず、その活用がカギだ。

 新浪同友会の2年目が、問われるな。

構成=竜孝裕(ジャーナリスト)

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