三菱重工、川崎重工、IHI…「防衛特需」膨張に官民が懸念と失望

公開日: 更新日:

官界通(以下=官) 3月期決算の上場企業の2023年度の業績がかなり発表されたが、純利益と呼ぶ最終的な儲けが3年連続で過去最高になるようだな。

財界通(同=財) そうだ。中間集計で売上高の総額が前年より6%くらい増え、純利益は14%強も膨らんだ。

政界通(同=政) えっ、政府がまだデフレ脱却宣言もできないのに、そんなに業績がいいのか?

 大幅な円安で、製造業などが海外で稼いだ利益が円換算で膨張した面も大きいが、原材料費や物流費などの上昇分が製品やサービスの価格へスムーズに転嫁できたこともある。

 それで社員の賃金も上がれば、日本経済はいい循環に入ったことになるから、悪い話ではない。

 でも、気になる点がある。

 何だい、それは?

 防衛産業の業績だ。日本でミサイルや艦艇などをつくる大手は三菱重工、川崎重工、IHIの3社で、政府の「防衛費倍増計画」の決定で業容が上向いている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    夏の京都に異変! 訪日客でオーバーツーリズムのはずが…高級ホテルが低調なワケ

  3. 3

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  4. 4

    不倫報道の福原愛 緩さとモテぶりは現役時から評判だった

  5. 5

    ヒロド歩美アナ「報ステ」起用で波紋…テレ朝とABCテレビの間に吹き始めた“すきま風”

  1. 6

    中日立浪監督「ビリ回避なら続投説」は本当か…3年連続“安定の低迷”でも観客動員は絶好調

  2. 7

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  3. 8

    夏休み到来! 我が子をテレビやゲーム、YouTube漬けにしない「割と簡単にできる方法」

  4. 9

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  5. 10

    新庄監督は日本ハムCS進出、続投要請でも「続投拒否」か…就任時に公言していた“未来予想図”