三菱重工、川崎重工、IHI…「防衛特需」膨張に官民が懸念と失望

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官界通(以下=官) 3月期決算の上場企業の2023年度の業績がかなり発表されたが、純利益と呼ぶ最終的な儲けが3年連続で過去最高になるようだな。

財界通(同=財) そうだ。中間集計で売上高の総額が前年より6%くらい増え、純利益は14%強も膨らんだ。

政界通(同=政) えっ、政府がまだデフレ脱却宣言もできないのに、そんなに業績がいいのか?

 大幅な円安で、製造業などが海外で稼いだ利益が円換算で膨張した面も大きいが、原材料費や物流費などの上昇分が製品やサービスの価格へスムーズに転嫁できたこともある。

 それで社員の賃金も上がれば、日本経済はいい循環に入ったことになるから、悪い話ではない。

 でも、気になる点がある。

 何だい、それは?

 防衛産業の業績だ。日本でミサイルや艦艇などをつくる大手は三菱重工、川崎重工、IHIの3社で、政府の「防衛費倍増計画」の決定で業容が上向いている。

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