円安地獄でステーキ店の倒産が過去最多…安くて美味い牛肉が食べられる時代は終わった
ハンバーガー、牛丼も「ぜいたく」に
実際、牛丼チェーンすき家の「牛丼並盛」は、4月から430円に値上げ。マクドナルドの「ビッグマック」は2015年には370円だった単品価格が、今年1月から480円になった。9年で約3割アップだ。
ハンバーガーも牛丼も、ボリュームのある肉を手頃な値段で楽しめることで、幅広く浸透した。しかし、こう値上げが続くと、いずれ「ぜいたく」となるのは時間の問題だ。「牛肉を安く食べられるビジネスモデルは成立しなくなってきている」とは、前出の飯島大介氏だ。実質賃金マイナス続きのサラリーマンは踏んだり蹴ったりである。
「うまい、やすい、はやい」の三拍子が揃った時代は終わるのか。円安はランチの楽しみまで奪う。
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