キャバクラは不況に強いのか? 夜の街で倒産急増も…件数全体では少ないワケ
お盆にかけて新型コロナウイルスの感染爆発が懸念されているものの、街の人出はそう変わらない。円安を背景にしたインバウンドも旺盛で、夜の街も活気づいているように見えるが、倒産が急増しているという。
東京商工リサーチ(TSR)のまとめによると、今年1~6月に倒産(負債1000万円以上)したバー、キャバレー、ナイトクラブは47件。前年同期比161.1%増で、過去10年で最多を記録した。円安物価高で実質賃金は5月まで26カ月連続マイナスだった。財布のひもが固くなっている上、コロナ禍に伴う国を挙げた資金繰り支援が終了した影響もあるという。
倒産した47件中、最多はバーの24件。スナック13件、キャバクラ10件が続く。嬢をそこそこ抱えないと商売にならないキャバクラが全体に占める割合は意外に少なく、例年1~2割ほど。コロナ禍に見舞われた20年は3件、21年4件、22年4件、23年4件で推移してきた。不況に強いのか。嬢のバースデーやら周年祝いなど、イベントで高い酒が出やすいのか。
「キャバクラは比較的、オープンやクローズが多い業態。儲からなければ借金がかさむ前にサッサと閉め、譲渡するケースは珍しくない。実態が表に出にくい可能性があります」(TSR情報本部)
カネのにおいに敏感ゆえか。
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都内屈指の歓楽街・六本木でひときわ目を引く「深夜薬局」がある。謎めいた店の正体とは? ●関連記事【もっと読む】で詳しく報じている。
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