著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

コスモス薬品(下)「刺し身も売る」ドラッグストアになれるのか?

公開日: 更新日:

 コスモスは、食品構成比が6割を超えるが、コストがかかる生鮮食品(肉・魚・野菜)を扱わず、加工食品や冷凍食品、チルド食品に絞った形で食品売り場を展開してきた。

 ライバルは生鮮食品に力を入れている。イオン九州とウエルシアHDが共同出資したイオンウエルシア九州(福岡市)は、調剤機能を備えたドラッグストアと生鮮食品などを充実させたスーパーを統合したウエルシアプラスの出店を進めている。

 調剤でリピーターを育て、刺し身など生鮮食品から日用品まで購入できるようにして囲い込みを進めることで、30年に売上高1800億円を目指す。セールスポイントは刺し身も売る薬局だ。

 コスモスの本拠地の九州で、イオンウエルシア九州が、ドラッグストアでは珍しい刺し身や店内調理の総菜も売り場に並べた薬局で殴り込みをかけた。

 コスモスはどう応えるか。

「生鮮の販売は破壊力があり、集客の肝であることは理解している。ただ、生鮮はやはり鮮度が重要。鮮度管理のノウハウが(ないことが)大きな課題だ。ディスカウントストアはローコストオペレーションを確立しないと成立しない。生鮮3品が品揃えに加われば最強になるかもしれないが、なかなか難しい」(横山社長)

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