著者のコラム一覧
有森隆経済ジャーナリスト

早稲田大学文学部卒。30年間全国紙で経済記者を務めた。経済・産業界での豊富な人脈を生かし、経済事件などをテーマに精力的な取材・執筆活動を続けている。著書は「企業舎弟闇の抗争」(講談社+α文庫)、「ネットバブル」「日本企業モラルハザード史」(以上、文春新書)、「住友銀行暗黒史」「日産独裁経営と権力抗争の末路」(以上、さくら舎)、「プロ経営者の時代」(千倉書房)など多数。

コスモス薬品(上)M&Aなしの“単独路線”を貫き、売上高1兆円達成へ

公開日: 更新日:

 ドラッグストア大手コスモス薬品(福岡市、東証プライム上場)は売上高1兆円に王手をかけた。2025年5月期の連結売上高は前期比7.5%増の1兆370億円になる見通し。大手各社がM&Aで規模を拡大してきたのに対して、単独路線を貫いて1兆円の大台に乗せるのは異例だ。

 24年5月期の連結決算は、売上高が前期比16.6%増の9649億円、営業利益は4.6%増の315億円、純利益は2.8%増の244億円だった。

 一定地域に集中的に出店するドミナント戦略を取り、九州から四国・中国・関西、中部と東上作戦を進め、近年力を入れているのが関東。関東に50店、本拠地の九州に29店など計139店舗を出店して店舗網を拡大。全体の店舗数は1490店舗(5月時点)となった。

 同社の特色は、売上高に占める食品比率が高いこと。24年5月期の食品部門の売り上げは、前期比20.4%増の5827億円をあげ、売上高に占める食品比率は60.4%と初めて6割を超えた。

 1973年、薬剤師の宇野正晃会長が宮崎県延岡市に創業した調剤薬局が源流。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  3. 3

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  4. 4

    高市政権大ピンチ! 林芳正総務相の「政治とカネ」疑惑が拡大…ナゾの「ポスター維持管理費」が新たな火種に

  5. 5

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  1. 6

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 7

    沢口靖子vs天海祐希「アラ還女優」対決…米倉涼子“失脚”でテレ朝が選ぶのは? 

  3. 8

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  4. 9

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  5. 10

    高市政権マッ青! 連立の“急所”維新「藤田ショック」は幕引き不能…橋下徹氏の“連続口撃”が追い打ち