とうとう派閥に裏金発覚、自民総裁選を直撃!麻生太郎氏はキングメーカー争いから脱落確実

公開日: 更新日:

 くすぶり続けた麻生派の裏金疑惑が、とうとう炸裂した。

 2022年に政治資金規正法違反で薗浦健太郎元衆院議員(自民離党)が罰金などの略式命令を受けた事件。元秘書が東京地検特捜部の調べに対し、薗浦氏が所属していた派閥「為公会」(現・志公会=麻生派)からキックバックされた約380万円を収支報告書に記載せず、事務所の「裏の口座」で管理していたと証言していたというのだ。2日の毎日新聞朝刊がスクープした。

 問題は、17年4月に為公会が開催したパーティー。薗浦氏と為公会双方の収支報告書に380万円の記載がなく、派閥側も裏金づくりに関与していた疑いがある。不記載は政治資金規正法の公訴時効(5年)が成立しているとはいえ、安倍、二階、岸田各派に加え麻生派にも裏金がはびこっていた格好で、政治的責任が残る。

 麻生派には以前から裏金疑惑がくすぶっていた。麻生派は17年7月に山東派などと合併し「為公会」から「志公会」に名称変更。18年以降はキックバックの収支が派閥・議員双方の収支報告書に記載されている一方、17年以前は記載がない。そのため、合併前は長年、裏金づくりをしていたのではないかと国会で追及されていた。毎日新聞電子版は2日、為公会時代に所属していた元議員が裏金づくりを認める証言をしたと続報。組織的な裏金化の可能性が高まってきた。

 いずれにせよ、総裁選のさなかの疑惑噴出は派閥会長の麻生副総裁と支援を受ける河野デジタル相にとって大ダメージだ。

「これまで麻生派は政治資金について『適切に処理している』と説明してきた。河野さんは今後、本当に適切だったかメディアに問われるだろう。曖昧な答えに終始していると、裏金に敏感な党員からソッポを向かれ、票を減らすのは確実。河野惨敗なら麻生さんの求心力低下は避けられません」(自民党事情通)

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