高利回りETFが米国の個人投資家の間でちょっとしたブームに

公開日: 更新日:

■「JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF」は日本の個人投資家にも人気

 カバード・コール戦略を利用し、高い利回りを実現しているのが米国ETFの「JPモルガン・ナスダック米国株式・プレミアム・インカムETF」(JEPQ)だ。米国大型成長株の指数であるナスダック100のボラティリティーを抑えながら、インカムゲインと一定の値上がり益を得ることを目指している。2020年5月の設定以来、安定分配を継続しており、国内のネット証券でも購入できることから、日本の個人投資家にも人気がある。

 JEPQは毎月分配型で10月分の分配金をもとに年換算利回りを計算すると12%になる。毎月分配型のため、新NISAの対象ではないが、信託報酬が0.35%と低いのも魅力だ。同じシリーズには、S&P500を指標とした「JPモルガン・米国株式・プレミアム・インカムETF」(JEPI)もある。分配金利回りは年7.9%、信託報酬は0.35%だ。

 高い利回りが得られる金融商品は老後資金づくりの手段としても魅力的だが、複雑な手法を利用しているだけに、仕組みを十分理解した上で投資したい。

(ジャーナリスト・向山勇)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」