野菜高騰は収束見通せず、年始もまだ続く…農水省も嘆く異常気象と品薄による「負の連鎖」

公開日: 更新日:

「ある野菜が品薄だと、他の似た野菜を買う人が増え、つられて高騰してしまう。そのため、流通量が回復してもすぐに価格が下がるわけではありません。こうした要因もあり、いつ価格が落ち着くかの予測が難しい。天候次第では当然、春先も高騰が続く可能性はあります」(園芸作物課)

 一方で、徐々に価格が落ち着いてきた野菜もある。

「トマト、ピーマン、キュウリなど、植物の実の部分にあたる果菜類は、昨夏の影響を脱しつつあり、価格が下がってきています。特にキュウリは、平年比97%まで回復。そもそも果菜類は他の野菜を代わりに買うということがあまりなく、葉物野菜などと異なり高騰の連鎖が起こりづらいのです。キュウリ以外も早ければ今月中には価格が落ち着いてくるかもしれません」(園芸作物課)

 鍋が恋しい季節に夏野菜の方が買いやすくなるとは、何とも妙な話だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性