春闘は大手の満額回答が相次ぐが…中小は業績低迷で格差拡大か?

公開日: 更新日:

 また3月10日に東京商工リサーチが発表した「人手不足倒産」は過去最多の283件。うち「人件費高騰」による倒産は106件と倍増しているのである。

 物価と、仕入れ価格の上昇は続き、価格転嫁をしても、商品価格の値上げは消費者離れの危機感から何度もできず、利幅が少ないなか最低賃金も上昇、厳しい経営状態の中小企業は多いのだ。

 日本商工会議所の小林健会頭は、6日の会見で高水準の回答が広がることを期待しながら「4%半ばぐらいが妥当ではないか」と述べている。

 労働組合の実情に詳しい労働政策研究・研修機構の荒川創太主任調査員がこう述べる。

連合は昨年大手との格差が広がったため、今年は賃上げの流れをさらに加速させ積極的にいくという結果だと思います。大手はすでに7%やそれを超える高水準の回答を出しています。連合が昨年並みの水準となれば大手との格差がさらに広がることが懸念されます」

 さらに中小労働組合の幹部はこう話す。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です