トランプ関税「交渉役」に大抜擢…石破首相の腹心こと赤沢亮正経済再生相の“ホントの実力”

公開日: 更新日:

航空交渉が前進したのは間違いないが…

 当時を知る航空関係者はこう話す。

「貨物協議が決着し、航空交渉が前進したのは間違いない。ただ実態は、米側の自由化要求に対し、日本の国際線はJAL1社に偏る遅れた航空行政だったという事情があった。ハードな対米交渉というより、国内調整の問題でした。今回の対トランプ関税交渉とは状況が違う」

 赤沢氏の「国際航空課補佐官」というポストについても、旧運輸省OBはこう言う。

「確かに、日米航空交渉の事務局として、交渉の準備や作戦を練る担当課ではあります。しかし、交渉チームとしていろいろな経験は積んだとは思いますが、実際の交渉のトップは上席の審議官です。担当課は交渉を下支えする役割であり、赤沢さんが矢面に立ってガンガン交渉していたわけではない。日米航空交渉を担当していたことをアピールするのは、それしかカウントできる実績がないということでしょう」

 ま、ディール外交のトランプ政権が相手じゃ、誰が交渉役だとしても一筋縄ではいかないだろうけど。

  ◇  ◇  ◇

 トランプ関税がさらなる倒産ラッシュを招き、景気悪化にトドメを刺す恐れが。●関連記事【もっと読む】『不透明すぎる「トランプ関税」が日本の景気悪化にトドメ刺す…11年ぶり1万件超の企業倒産ラッシュ』で詳報している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後