DHC 宮﨑緑社長(1)アルバイトで220万円を貯め、20歳のとき英国に語学留学

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「最初は料飲事業部のアルバイトとして働きはじめました。配属はホテルに併設されていた会員制のスポーツクラブ内のヘルシーフードレストランでした」

 スポーツクラブの会員は、会社経営者、弁護士、医者といった富裕層が多かった。セレブたちにさまざまなことを教えてもらったという。

「みな親切で、世間知らずだった私に社会人としての考え方を教えてくれました。ここで学んだことは一生の宝物ですし、いまでも非常に役に立っています」

 会員に可愛がられた宮﨑は、プレゼントをもらうことも多かった。「なにかお返しをしなければ」と思って会員の一人に相談すると、「僕たちはお返しが欲しいわけじゃない。日ごろの感謝の気持ちです。もし、お返しする気持ちがあるのだったら、これから会う人にやってあげなさい」と助言されたそうだ。

 宮﨑はこの言葉を今でも忘れられないという。

 宮﨑は4年間働いて220万円を貯め、単身、英国に語学留学した。このとき、ペーパー試験で振り分けられたのがトップレベルのクラスだった。しかも、15人いるクラスメートのなかで日本人は宮﨑ひとりだった。

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