トランプ大統領「巨額訴訟」連発の狙い NYタイムズとWSJに計4兆円の賠償請求
「トランプ氏は昨年10月、米CBSの番組『60ミニッツ』で放送されたハリス氏のインタビューを『民主党が有利になるよう仕向けた』として100億ドル(約1.4兆円)の賠償を求め提訴。その結果、今年7月にCBSの親会社が1600万ドル(約23億円)を支払うことで和解しました。企業側が経営の安定を求めたがゆえに譲歩しましたが、これにトランプ氏は味を占め、再び訴訟を起こしたのでしょう。裁判の勝敗はともかく、支持者に『NYTは不当だ』とアピールできればいいし、記者が批判記事を書きにくい空気を醸成できればいいのです」
気に入らないメディアへの訴訟はトランプ氏の常套手段だ。少女の性的人身売買などの罪で起訴され、勾留中に自殺したジェフリー・エプスタイン氏との関係性を裏付ける報道を巡っても、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)を提訴。少なくとも100億ドル(約1.4兆円)の賠償を求めている。
「トランプ氏は幼児性愛を想起させる『エプスタイン事件』との関連には触れて欲しくない一方で、事件に関する報道は全米の注目を集め続けています。訴訟は支持者の目をそらす手段のひとつではないか」(前嶋和弘氏)
NYTとWSJへの賠償請求額はおよそ計4兆円。巨額スラップ訴訟の行方はいかに。
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トランプ大統領は政治以外でも何かとお騒がせだ。関連記事【もっと読む】などで詳しく報じている。
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