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 関西のアメフト強豪校といえば、関西学院大。大学ナンバーワンを決める甲子園ボウルでも圧倒的な優勝回数を誇っている。高校は同大の付属校に進もうと心に決めた。といっても、関西有数の難関校である。運動にばかり精を出し、ほとんど机に向かうことのなかった長澤氏にとってはハードルが高かった。そこで、見舞いに訪れた中学の友人や教師に参考書を持ってきてくれるように頼んだ。病室ではやることがないので、時間はたっぷりある。受験勉強をしようと思ったのだ。

「どうして参考書なんか必要なんだ」と教師はいぶかしがった。「関学に行くんです」と答えると、「君には逆立ちしても無理だ」と言われた。「なにくそ」と気持ちを奮い立たせた長澤氏は参考書を丸暗記した。「人生であれだけ勉強したのは初めて」だった。その甲斐あって、関西学院高等部に見事合格した。 (つづく)

(ジャーナリスト・田中幾太郎)

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