加齢黄斑変性(6)眼球を守るには「サングラス」が必須
欧米では失明原因のトップとなっている加齢黄斑変性。日本では比較的患者が少ない病気だったはずが、昨今右肩上がりで患者数が増えています。なぜか。それは、日本人のライフスタイルの変化、食生活の欧米化、光障害などが原因であると考えられています。
昔に比べ、日本人は欧米同様に脂質の多い食事や肉類を好むようになりました。その結果、高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病が増加。偏った食事は体内の酸化を促進し、目の中の黄斑にもダメージを与えることがわかっています。
黄斑変性と密接な関係にある網膜の中心に多く存在する「ルテイン」は体内合成ができない黄色い色素です。緑黄色野菜などを食べて体内に取り入れる必要がありますが、野菜不足の食生活である場合、必要な量を補うことはできません。
ゴルフや海水浴、スキーやスノボなど屋外でのレジャーを楽しむ機会が昔と比べるとぐんと増えました。それがライフスタイルの変化です。もちろん「遊びに出かけるな」と言いたいのではありません。そういった場所に出かける際には、夏はもちろん冬でも「紫外線から目を守る」ことを意識していただきたいのです。