物価高騰が家計を圧迫し自己破産が急増中…3年連続で増加、14年ぶりの高水準に

公開日: 更新日:

 こうした個人の深刻な生活状況は企業経営にも表れている。帝国データバンクの「全国企業『倒産リスク』分析調査(25年)」(3月17日発表)によると、25年12月時点で高リスク企業(グレード8~10)は、全体(算出147万社)の8.7%にあたる12万8220社あった。企業が1年以内に倒産する確率を表す「倒産予測値」の指標だ。同社営業企画部の上西伴浩部長が語る。

「前年比1260社増え4年ぶりの増加です。倒産リスク企業の8割は従業員が10人未満の企業で、小規模企業の業績悪化に歯止めがかかっていない状況です。コロナ禍で政府のゼロゼロ融資などの支援がありましたが、その時点ですでに業績は悪化、支援を受けながらも現在も業績回復に至らない小規模企業が増えているということです」

 25年の企業倒産件数は1万261件と、12年ぶりに1万件を超えている(全国企業倒産集計、25年報)。さらに同年に休業・廃業・解散した企業は6万7949件と過去10年では24年に次ぐ2番目の多さだ。先の上西氏がこう言う。

「昨年市場から退出した企業は7万8000件を超えます。企業倒産の先行指標ともいえる高リスク企業の増加は、個人の自己破産の増加にもつながることが懸念されます」

 日本企業は増収増益企業も増え、春闘の回答も大手、中小とも高水準を維持した。そうしたなか、企業、個人の格差が広がりつつある社会への不安が隠せない。

(ジャーナリスト・木野活明)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK3年連続赤字で番組制作費82億円カット…タモリもダーウィンも華大も豊臣もピンチ!

  2. 2

    萩本欽一〈24〉相方の坂上二郎さんとは「遊ばない・食事しない・夢を語らない」を徹底した事情

  3. 3

    289億円負債で経営破綻した絆ホールディングスと政界の“不可解なキズナ”を福祉関係者が注視

  4. 4

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  5. 5

    日テレが「news LOG」和久田麻由子を全面バックアップできない切実事情…佐藤栞里や有働由美子との決定差

  1. 6

    「愛子天皇」潰しが国会の最優先法案? 麻生副総裁の野望に振り回される皇室と国民生活

  2. 7

    本田圭佑がサッカーW杯解説で「独り勝ち」 テレビ&CM争奪戦ボッ発で“ワリを食った”あの人

  3. 8

    高市首相の「反社会性パーソナリティー」を精神科医が懸念…海外メディアもG7での“虚勢”をさらし上げ

  4. 9

    元ボクシング世界王者・薬師寺保栄が妻に無断でレースQの愛人を「養女」に…妻が明かした苦しい胸中

  5. 10

    ソフトバンク中村晃が現役引退へ…当面の仕事は「幼稚な二軍選手」の根性叩き直し