ストリーム 市村智樹社長(1)黒澤明監督の「乱」に“俳優の卵”として出演した異色の経歴

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「福岡大に推薦で進学できるので、机にはあまり向かわなかった」という市村氏。高2の時にテレビの深夜番組で見た映画が新たなチャレンジのきっかけとなった。

「画面ではジャッキー・チェンがすごいアクションをやっていた。『なんだこれは!』と大興奮して、僕もああなりたいと思ったんです」

 さっそく、アクション俳優の育成で定評のあるプロダクションのオーディションを受けた。演技も殺陣もまったく未経験だったが、持ち前の運動神経と勘の良さで約300人中9人が合格という狭き門をクリアした。

 プロダクションで訓練を続けていると、ある時、俳優の卵たちが集められ「今度、黒沢明監督の映画のオーディションがあるんだが、馬に乗れる人は?」と聞かれた。黒沢監督27作目の映画「乱」だった。もしかしたら黒沢作品に出られるかもしれないと思った市村氏はおずおずと手を挙げた。他にも3人いた。「君たち4人はオーディションに行ってください」と言われた。その4人がヒソヒソ話を始めた。誰も馬など乗ったことがなかったのだ。とりあえず乗馬クラブに行って練習を始めたが、すぐにオーディションの日がやってきた。

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