新食感ドーナツ「もっちゅりん」販売中止へ…集客力抜群のミスドが抱える高単価商品ゆえの悩み
過剰な混雑は顧客満足度の低下をもたらす
フランチャイズ(FC=加盟店方式)が主体のミスドは、12年度のピーク時に1377店舗を展開していたが、不採算店の閉鎖が相次ぎ、コロナ禍で1000店舗を下回った。ダスキンの飲食事業売上高は500億円規模から360億円に縮小し、営業利益も2ケタ億円から1ケタ台に減少。一時期は赤字が続いた。以前は子連れ客に強い業態であり、単身世帯の増加や少子高齢化の影響を受けたとされる。
だがコロナ禍以降にV字回復を遂げ、店舗数は再び1000店舗台に拡大。25年度は売上高689億円、営業利益100億円と以前の水準を超えた。
「高単価商品の他、カウンター席やソファ席を設けるなど店舗の改装も効果を発揮した。店内で読書やPC作業を行い、カフェとして利用する客も増えている。ドリンクが500円以上するカフェチェーンよりもコスパが良い。カフェ嫌いの高齢者にも支持された」(同)
現在、ミスドはドーナツ市場で8割以上のシェアを獲得し、ガリバー企業として君臨している。業界2位のクリスピー・クリーム・ドーナツは100店舗を下回る。
だが栄枯盛衰の激しい飲食業界で油断は禁物だ。もっちゅりんは混雑が原因で中止となった。過剰な混雑は顧客満足度の低下をもたらす。王座の地位を維持するには、程よく集客できる商品を開発し続けなければならない。
(山口伸/ライター)


















