ナフサショックが野菜&コメ流通を直撃! 包装材高騰で収穫しても出荷できず…減税効果7%分が吹き飛ぶ危機
超党派の社会保障国民会議で議論が進められている、飲食料品の消費税減税。政府は2年間限定で現状の税率8%から1%に引き下げる方向で調整に入ったが、農産品目では、その「7%」分の減税効果も吹き飛びそうな勢いの値上げが懸念されている。
全国で産直事業を展開する「農業総合研究所」は、中東情勢の農業への影響について実態を調査し、今月2日に結果を公表。計38人の農家にアンケートやヒアリングをした結果、約9割が「4月以降に資材の価格・入手方法に変化を感じた」と回答。資材の「欠品・納品遅延を実感している」との回答も、約6割に上った。
中でも、野菜の個包装に用いられる「ボードン袋」は、価格が高騰したり、入手困難になり出荷できないケースが相次いでいるという。ナフサ由来製品のボードン袋は、袋の中の湿気による水滴を防ぎ鮮度を保つため、不可欠な資材なのだ。他にも、肥料や農薬、ビニールハウスなどに使用される農業用フィルムといった資材も高騰している。
その一方で、すぐには価格転嫁が難しく、農家の負担が増していることから、2割の農家が「作付け面積を減らすことを検討した」と回答した。
農業総合研究所は「農産物はあるのに出荷できない、あるいは作ること自体を諦めざるを得ない」事態に陥っていると指摘。また、生産縮小の動きが広がれば、農産物の市場価格が押し上げられ「来年以降の農作物供給にも影響」するとの懸念を示した。
「農産品を適切に包装できなければ、賞味期限や輸送距離にも影響します。さらに、資材の値上げ分は、価格にも反映される。農水省もこうした包装資材が不足する事態の経験がなく、対応に追われています」(農水省担当記者)


















