<第9回>野党は人材不足という判断は間違っている
安倍自民党「一強」状態の政界で、その横暴を止めるために野党が選挙協力して反転攻勢をかけるべきだ……という主張はもっともだとしても、その旗頭になり得るリーダーがいない……という嘆きをよく聞く。
しかし、私は、野党には立派なリーダー(たち)がいるではないか、と思う。
まず、筆頭の岡田克也民主党代表ならば総理大臣の任に堪え得ることを、誰も否定できないはずである。衆議院議員当選9回の62歳、東大卒の元キャリア官僚で、元自民党代議士で、副総理、外相等を経験している。その頭脳の明晰さは国会論戦で証明されており、自民党と官僚の手法にも精通しており謀られる恐れはない。頑固で、財閥とも呼べるほどの資産家の御曹司で、利権話に躓く危険もない。ハーバード留学の経験もあり、国際的に日本の代表として恥ずかしくない。
さらに、連立政権になる以上、他党の党首たちも重責を担うことになる。