高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

安倍首相 「安保隠し」「改憲隠し」の危険極まりない狙い

公開日:  更新日:

 正月の新聞にあまり読むところがないのはいつものことだが、気になった記事が2つ。1つは、東京新聞3日付の「安保法運用、参院選後に/争点化避け先送り」だ。安保関連法が3月末までに施行されるが、その実施に必要な、PKOでの「駆けつけ警護」に伴う武器使用範囲の拡大のための法改正や、米軍への物品・役務の支援のための日米協定の改定などは、「参院選前に安保法が再び議論になることは避けたい」という自民党などの声を受けて、参院選後に先送りするという。安倍は昨年の通常国会終了直前に「法案を(強引に)成立させても、来年夏の参院選には『もう忘れちゃいましょう』『そんなこともあったね』とすることが大事だ」と側近に漏らしたというが(15年9月9日付朝日新聞)、その言葉通りの徹底した「安保隠し」作戦である。

 もう1つは、毎日新聞1日付の「憲法改正、災害想定『緊急事態条項』の追加から着手」。いきなり「9条を改正しようとすれば、公明党の協力は到底見込めない」。そこで、例えば衆院選の時に大規模災害が重なった場合に国会に空白が生じることを避けるには、特例で議員の任期延長を認めなければならないが、これを法律でやると「衆院議員の任期は4年とする」と定めた憲法45条に違反することになるので、憲法に「緊急事態条項」を入れるための改正をしようというのである。

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