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高橋乗宣
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高橋乗宣エコノミスト

1940年広島生まれ。崇徳学園高から東京教育大(現・筑波大)に進学。1970年、同大大学院博士課程を修了。大学講師を経て、73年に三菱総合研究所に入社。主席研究員、参与、研究理事など景気予測チームの主査を長く務める。バブル崩壊後の長期デフレを的確に言い当てるなど、景気予測の実績は多数。三菱総研顧問となった2000年より明海大学大学院教授。01年から崇徳学園理事長。05年から10年まで相愛大学学長を務めた。

何を改革すべきか分からない現政権の困った姿

 安倍首相が国会審議で、アベノミクスの成果をやたらと強調しているが、「一進一退を続ける日本経済の再生にアベノミクスはあまり大きな成果をあげていない」と酷評したのは、米国の経済情報サイト・ブルームバーグ(8日付)だ。

 この評価はブルームバーグが実施したエコノミスト調査に基づくもの。23人のエコノミストに、3年間にわたるアベノミクスの効果を聞くと、総合評価は10点満点で4.6点。落第点をつけられてしまった。

 ブルームバーグの指摘通り、この3年の日本の景気はまさに「一進一退」だ。消費増税後の14年4~6月期と7~9月期は2四半期連続のマイナス成長を記録。昨年も4~6月期と10~12月期はマイナスで、GDPは浮き沈みを繰り返す。

 詰まるところ、この3年のGDPをならせば、上げ幅ゼロで成長なし。アベノミクスの「3本の矢」も「新3本の矢」も、日本経済を元気にしたと言える状況ではない。

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