高野孟
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高野孟ジャーナリスト

1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。

「初めて尽くし」が参院選の結果にどう影響するか

公開日:  更新日:

 今度の参院選は「初めて尽くし」である。第1に、安倍政権は昨年、一片の閣議決定で憲法の根本精神を覆して、安保法制を強行成立させた。それが違憲であるという世論が大きく広がると、安倍晋三首相は、安保法制に合わせて憲法のほうを変えてしまおうという魂胆で、参院でも与党で3分の2の議席を確保することを目指している。時の政府が公然と憲法を踏みにじるという前代未聞の事態を国民が容認するのかどうかがかかった、初めての国政選挙である。

 第2に、それに対して野党は、32の1人区すべてで統一候補を立てるという初めての戦術で対抗しようとしている。今のところ各種の調査で野党の情勢は厳しいが、1人区で10を超えて15~16の選挙区で勝てるかもしれないということになると、「お、これは安倍のやりたい放題にお灸を据えられるチャンスかも」と考える人が増えて“風”が巻き起こり、複数区や比例にも影響を与える可能性がある。安倍はそれを最も警戒していて、すでに事実上始まった選挙戦の冒頭、もっぱら1人区を遊説して回っている。

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