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溝口敦
著者のコラム一覧
溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

既存ダムの有効利用こそが日本の地形に合ったエコである

 地球温暖化対策の国際的枠組みとなる「パリ協定」が4日、発効した。日本では、TPPをめぐる国会攻防の余波で予定していた承認案の採決が見送られ、政府与党は8日の本会議での採決を目指している。

 だが、日本の本気度は疑わしい。石炭火力発電所の新増設計画が40基以上に及び、CO2排出量は今より2、3%増える。原発の埋め合わせを自然エネルギーに頼るより、化石燃料に求めるからだ。

 ところで山を歩けば、半ば土砂に埋まったダム、水が半分も入っていないダムを目にする。ダムは過去のものなのか、漠然と印象づけられていたが、どっこいそうではなかった。ダムこそ日本の地形と気象を生かせる究極のエネルギー資源なのだ。

 このことを竹村公太郎著「水力発電が日本を救う」(東洋経済新報社)に教えられた。しかもダムをわざわざ新増設する必要はない。今あるダムを有効活用することで2200億キロワット時以上の発電量になり、日本全体の電力需要の30%以上を賄えると試算している(今、水力発電は8・4%を賄うだけ。理論値では、70%も可能)。

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