「しなくていい介護」旦木瑞穂著

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「しなくていい介護」旦木瑞穂著

 都内に住む澤田さん(50代・既婚)の実家は、自宅から公共交通機関でも車でも2時間ほどかかる。しんどい距離だが、83歳の父親が帯状疱疹を患い、突然通いの介護が始まった。そんなさなかに母親が認知症を発症、父親は脳内出血で入院の末、亡くなってしまう。

 澤田さんは母親を施設ではなく、50年以上住む自宅で暮らさせることを決意。ただし、有休も介護休暇も使い果たした澤田さんは頻繁には帰省できない。そこで、週3回の訪問ヘルパーとデイサービスの利用を選択。さらに1日数回電話をして日常を確認した。防犯カメラを設置し、気にかけてくれるご近所とのコミュニケーションを図り、帰省のたびに手土産を渡したという。誰にでもできることや、自分でない方がよいことは人様に頼る。これが「しなくていい帰省」介護の極意だ。

 ほかにも、同居、離職、経済援助など“しなくていい”事例や対策などを丁寧に指南する。 (朝日新聞出版 1045円)

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