「琉球処分」塩出浩之著

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「琉球処分」塩出浩之著

 明治維新以前、琉球は島津氏に支配されていたが、同時に中国(清)にも朝貢していた。これを問題視した新政府は、1872年に琉球藩を設置、79年に廃藩置県を行い沖縄県を設置した。これが多くの人が学校で習った琉球処分の認識だろう。

 しかし、琉球藩とは日本政府が琉球に与えた名前にとどまり、琉球という国は従来通り存続しようとした。そのため、琉球処分は日本と清との深刻な対立をもたらし、沖縄県が置かれた後もその統治が現地の人に受け入れられるまでに相当な抵抗があったという。

 近年の研究では、琉球は島津氏や清に従っていたとしても独立国であり、琉球処分は日本による併合だったという見方が強くなっているという。

 本書は新たな資料研究に基づき、琉球処分の全体像に迫る歴史テキスト。 (中央公論新社 1100円)

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