南北首脳会談の“主役”に 正恩の妹・金与正に韓国が熱視線
「周辺地域の情勢が安定し、さらに進んだ結果が予想される」――。
18日、北朝鮮の平壌で11年ぶりに行われた南北首脳会談で、金正恩朝鮮労働党委員長は今後の米朝関係の進展に強い期待を表明した。韓国の文在寅大統領は20日まで滞在し、19日午前も首脳会談を予定。その後、南北の合意内容を発表するとみられている。
今年3回目の南北首脳会談で注目を集めたのは、金正恩でも文在寅でもなかった。金正恩の妹である金与正党第1副部長だ。平壌国際空港では、文大統領が到着する1時間前から、白いブラウスに黒のスーツを着た金与正が慌ただしく走り回る姿が見られ、金与正のふだんの様子を知らない北朝鮮国民の視線を集めていたほか、空港に到着した文大統領の腕を支える金与正のふるまいに韓国国民も驚いた様子。ブレークニュースの文日錫氏は「衝撃だらけのピョンヤン訪問初日」と書いていたほどだ。
金与正はパレードに同行せず、先回りして宿舎の百花園迎賓館に到着し、玄関で労働党幹部とスマホで連絡を取り合ったり、百花園の女性職員と一人一人握手したり。今回の南北首脳会談の全てを仕切る“振付師”といった感じだった。