溝口敦
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溝口敦ノンフィクション作家、ジャーナリスト

1942年7月5日生まれ。早大政経卒 徳間書店、博報堂勤務を経て、フリージャーリストに。暴力団や闇の世界に深く食い込んだド迫力ルポには定評がある。『食肉の帝王』で第25回講談社ノンフィクション賞受賞、日本ジャーナリスト会議賞受賞。『暴力団』(2011年)がベストセラーに。

“ニューヤクザ”の登場 退潮著しい繁華街でのヤクザの消費

公開日:

 盛り場とヤクザというと、飲食店などからみかじめ料や用心棒代などを取る暴力団ということになりがちだが、暴力団の所作としてもうひとつ、飲食店などにあぶく銭を落とす機能がある。

 あの人はカネが切れる、カネに対して太っ腹だという評価は、ヤクザの、とりわけ上層部で重要であり、それが街の「親分評」につながっていく。

 しかし今、東京でいえば、銀座や新宿などではあまりヤクザを見ない。10年ほど前までは毎日のように高級クラブを回って歩く大幹部ご一行を見かけたものだが、すでにそうした姿はない。カネづまりと警察の目のせいだろう。

 代わって六本木などに登場したのが「ニューヤクザ」などと呼ばれる一群である。夏ならTシャツ、パンツ、ビーチサンダル(そうでなければスニーカー)というラフなナリをして高級店で遊ぶ。

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