【大分】野党の足並み乱れ“怪文書”まで飛び交う激戦区
【大分】(改選数1)
▲△礒崎 陽輔61自現
△▲安達 澄49無新
3年前は保守王国・九州の1人区で唯一、野党現職が1090票の僅差で自民に勝利。礒崎は過去2度とも野党乱立の自滅に救われたが、今回は初の一騎打ちとなる。
礒崎は首相補佐官を務めた安倍側近。党本部は激戦区に指定し、安倍も応援に入る予定だ。
県連も「大分の参院議員を失えばメンツ丸潰れ」(県連幹部)と地元の重鎮、衛藤征士郎衆院議員を選対本部長に据え、組織固めに躍起だが、当の礒崎の評判がイマイチ。
「東大法から総務省の官僚出身で上から目線。安倍さんのウケは上々でも地元ウケは悪い。自民支援者も3年前に敗れた新人候補の方がタマは良かったと、こぼすほど」(地元政界関係者)
議運委筆頭理事として国会中は身動き取れず県議任せの礒崎を尻目に、安達は毎朝、沿道に立ちカー通勤者に名前を売った。新日鉄から朝日新聞広告局に勤務後、4年前の別府市長選に出馬。敗退後は旅行会社を営み、地元の魅力を伝えるツアーを企画してきた。