“安倍枠”招待のジャパンライフは中曽根元首相ともズブズブ
内閣府は29日、預託商法などを展開し破綻した「ジャパンライフ」の山口隆祥元会長(77)が2015年の桜を見る会に「安倍首相枠」で招待されたことを事実上認めた。参院行政監視委の理事懇で、野党が「根拠」と主張する資料について「内閣府が提出したもの」と伝えたのだ。
安倍首相と“希代の詐欺師”との接点が徐々に浮かび上がってきたが、実は山口氏、101歳できのう死去した中曽根康弘元首相とカネでつながっていた。
ジャパンライフの悪徳商法が社会問題化していた1986年2月10日。現職総理だった中曽根氏は、山口氏側から献金を受けていた問題を衆院予算委で野党(旧社会党)に追及された。
議事録によると、中曽根氏の関連政治団体は83年12月に、山口氏が設立した「健康産業政治連盟」から計1000万円の献金を受領。中曽根氏は「善意の政治献金として正規の手続きを経て受け付けたが、誤解されることのないよう慎まなければならない」と歯切れの悪い答弁を展開したのだ。