著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

吉田茂は「血のメーデー」を治安対策進行に巧みに利用した

公開日: 更新日:
銀座4丁目付近を行進する保安隊(1952年)/(C)共同通信社

 この「血のメーデー」は、独立を回復した日本社会に潜在的に流れるさまざまな不安と不満がいかに大きかったかも示していた。警官隊の催涙ガス、発砲に対してデモ隊も火炎ビンや投石で対抗した。皇居前広場とその周辺は市街戦といってもおかしくない状態になった。お堀端に駐車していたアメリカの自動… 

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