斎藤貴男
著者のコラム一覧
斎藤貴男ジャーナリスト

1958年生まれ。早大卒。イギリス・バーミンガム大学で修士号(国際学MA)取得。日本工業新聞、プレジデント、週刊文春の記者などを経てフリーに。「戦争経済大国」(河出書房新社)、「日本が壊れていく」(ちくま新書)、「『明治礼賛』の正体」(岩波ブックレット)など著書多数。

市の責任を不問に…佐賀地裁“いじめ事件”判決の大きな問題

公開日: 更新日:

 判決は、鳥栖市に対する損害賠償請求を棄却した。つまり、学校と市教委は不問に付された。

 クラスのほぼ全員が加害者の事件。特に悪質だった8人の生徒と保護者については、当人らが認めた分だけではあるが、“いじめ”や恐喝の事実を認めた。そのことによるPTSD(心的外傷後ストレス障害)の診断も。

 けれども暴行の現場を目の当たりにしながら対応を怠った担任や、原因究明と復学に向けた環境整備を放棄した校長、教育長らには、何らの責任もないという。彼らは状況を十分に把握して、裁判以前の記者会見でも、「(これは、いじめでなく)犯罪だ」と断じていたのに、である。

 恐ろしすぎる判決に震えが止まらない。達野ゆき裁判長は原告側が提出した証拠の一切を、検証もせず、「信用性がない」と決めつけた。逆に「プロレスごっこ」だと思った、などという学校側の言い分を100%是とするに至っては、学校の“いじめ”が社会問題化された1980年代当時に時計の針を戻された悪夢以外の何物でもない。

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