新型コロナウイルス国内2例目を確認 40代中国人男性が感染
厚生労働省は24日、中国で感染が拡大している新型コロナウイルスによる肺炎について、国内で2例目の感染が確認されたと発表した。
発症したのは湖北省武漢市在住の40代の中国人男性で日本に滞在中の旅行者。来日前の今月14日から発熱があり、15日と17日に地元の医療機関を受診したが、肺炎の診断はなく、経過観察に。19日に来日、20日に医療機関を受診したが、この時も肺炎とは診断されなかった。しかし22日になっても発熱・のどの痛みが続き再度、東京都内の医療機関で受診したところ肺炎の兆候がみられたため入院。24日未明に新型コロナウイルスに感染していることが確認された。男性は現在も都内で入院している。
一方、世界保健機関(WHO)は23日、新型コロナウイルスによる肺炎についてスイス・ジュネーブで前日に続き緊急委員会を開き、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を見送ることを決めた。現時点では人から人の感染は中国で家族内と医療関係者に限定されており、世界的な脅威と指定するには時期尚早と判断した。