関東ヤクザ集結の狙いは?山口組ナンバー2高山若頭、横浜を電撃訪問

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 4月7日午前、横浜市郊外にある広域暴力団稲川会(本部・神奈川)の稲川会館付近には町の空気とは場違いの濃紺のスーツを来たいかつい男性たちや高級車であふれていた。

 なぜなら日本最大の暴力団・6代目山口組のナンバー2、高山清司若頭(弘道会総裁)や竹内照明弘道会会長が名古屋から訪れ、それにあわせて関東の有力暴力団トップが集まることになっていたからだった。

 稲川会館入り口前の道路をはさんだ空き地にも30人を超える濃紺のスーツのいかつい男性たちの塊がいたが、現場にいた男性によれば神奈川県警の警察官だという。風貌からは見分けがつかなかったが、県警はよほどこの会合を注視しているということだろう。

 当日は数社のメディアが、稲川会館敷地内に入って所定の場所から撮影することを許可された。

 午前11時8分頃、鉄門が開くと、名古屋ナンバーの白いトヨタ・アルファードが現れた。車からは青いスーツの高山若頭が降り、内堀和也稲川会会長が出迎えて、会館に消えていった。

 ヤクザの中でも6代目山口組の秘密主義は徹底していて、マスコミの取材はご法度とされている。高山若頭については2019年10月に府中刑務所を出所して以来、初めてマスコミがその姿をとらえたといえる。

■あくまでも平和的な会合を強調するが…

 今回の横浜訪問の目的は、付き合いのある団体との食事会だという。

「これまで稲川会と松葉会と山口組の三社会で年に持ち回りで年1回ずつ食事会をしています。高山さんが長期社会不在をしていたから、やることになった。せっかく関東という近くにきたのだから、山口組と親戚関係にある東声会と双愛会の当代と役員に稲川会から声をかけてきていただいた。稲川会が旗を振ったので、場所が稲川会館で食事会となったということです」

 稲川会関係者は、あくまでも平和的な会合である点を強調した。稲川会は6代目山口組とは親戚関係であり、内堀稲川会会長と竹内弘道会会長は五分の兄弟。また稲川会は東声会、双愛会とは親戚関係ではなく、友好親睦団体である。

 山口組はじめ名古屋以西のヤクザ動向に詳しい名古屋在住ジャーナリストの成田俊一氏は、「抗争の最中に開かれる会合とは緊張感とは比べ物にならないくらい和やかな雰囲気でした。とはいえ、これだけの大物が集まれば、他団体に対する牽制の効果は持つことにはなる」と語る。

 食事会は1時間ほどで終わり、最初に会館から出てきたのはやはり高山若頭。大勢の他団体の幹部に盛大に見送られて会館を後にした。その後も会館から次々に幹部が出てきては車に乗り込み、あっという間に解散していった。

 稲川会の内堀総裁だけは帰り際に会館出口で車を降り、張りこんでいる警察官らにお辞儀。警察官らも一斉にお辞儀を返していた。「関西のヤクザではありえない光景で、少し驚いた」と、成田氏が感想を述べていたことが印象的だった。

 いずれにせよ、21年の春の食事会は、今後のヤクザ界と一般社会にも少なからぬ影響を与えるだろう。

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