立岩陽一郎
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立岩陽一郎ジャーナリスト

NPOメディア「InFact」編集長、大阪芸大短期大学部客員教授。NHKでテヘラン特派員、社会部記者、国際放送局デスクなどを経て現職。日刊ゲンダイ本紙コラムを書籍化した「ファクトチェック・ニッポン 安倍政権の7年8カ月を風化させない真実」発売中。毎日放送「よんチャンTV」、フジテレビ「めざまし8」に出演中。

沖縄復帰50年 米軍基地問題は「本土並み」からは程遠い

公開日: 更新日:

 復帰から50年を翌日に控えた5月14日、沖縄県警の元幹部を自宅に訪ねた。伊佐栄典さん(82)。私が沖縄でサツ回りをしていた時は鬼署長だった。背が高く厳しい顔でにらまれると緊張したものだ。しかし記者の仕事は理解してくれていて、夜回りにはいつも夫婦で対応してくれていた。

 伊佐さんに琉球警察の頃のことを尋ねた。琉球警察は琉球政府の警察組織だが、アメリカの占領統治機構である高等弁務官事務所の幹部が実質的な権限を握っていたという。もちろん、それはアメリカ人だ。

 市内の巡回では、アメリカ軍のMPと一緒に行動したことが知られている。それについて問うと、「あれは警ら隊といって、私はやっていない。私はすぐに知能犯の捜査に入れられたから」と話した。

 本土復帰で警察行政に混乱はなかったのか? そう問うと、「琉球警察からは警視庁と大阪府警に派遣されていて、私も大阪府警に1年いた。復帰前から交流はあったので特に混乱はなかった」と述懐した。

 復帰で最も混乱が予想されたのがドル紙幣から円紙幣への転換だったことは知られている。交換所にはドルと円が大量に運び込まれる。これが襲われたら一大事だ。警察官はカービン銃を持って交換所を巡回したという。「ライフル銃のことですか?」と確認すると、「そう」と言った。

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